世界にひとつだけの扇子
特別な記念の内祝いとして、お客様にとって思い入れがある藤の花をあしらった特注デザイン扇子製作をご依頼いただきました。
日本古来の花木と言われ、万葉集にも詠まれている藤の花。そのしなやかで流れるような姿から「優雅さ」「気品」の象徴とされ、日本の風景に古くから溶け込み、愛されてきたモチーフです。
扇面は万葉がゼロから手がけたオリジナルデザイン。上品な藤の花の淡紫の花房が風に揺れるように配置され、柔らかで上品な印象をもたらします。扇を広げると、まるで春のそよ風に乗って藤の花が優雅に揺れるような美しさを感じられるでしょう。
細部にまでこだわり抜いた職人の技
万葉では、お客様の想いやイメージを何よりも大切に考え、デザインやバランスに細心の注意を払います。蔓の流れ、葉の配置、花房の重なりまで緻密に計算し、伝統美を現代の技法で丁寧に仕上げました。
地紙は光沢を抑えた上質な和紙を使用し、淡い背景と藤の紫の絶妙な調和によって優美な表情を生み出しています。裏面は藤の花と同じ紫色の文字での名入れをご提案させていただきました。
扇骨は国産の上質な竹を用い、中骨は扇面のデザインと調和する白竹、親骨はあえて艶の美しい赤唐木染骨をセレクトすることによってアクセントを付け、高級感を演出しています。
日本の伝統美と繊細な手仕事のぬくもりが宿る一本に仕上がりました。